リハビリ人生

知り合いに「アケスケなブログ」って言われました。あけみって名前のスケバン?って思ってたら赤裸々って意味でした。

酩酊記2023

今年も飽きもせず1年が終わりを迎えようとしている。大晦日の恒例になっている酒を飲みながら1年を振り返る酩酊記。ここ1~2年、酩酊記と言う割に、まとまった小綺麗な文ばかり書いていたので、今年は酩酊記らしく思いついたことをツラツラと連ねていこうと思う。


今年は3月に4年働いた職場から新しい職場に移る通知を受け取った。それは、大学を出た4年間を抜いて24年住んだ実家から出るということにつながった。

私は家族とも仲が良く、母親とは友達のように接しているので、家族と離れることが辛かったし、次の勤務先が職場の人曰く「期待されてる人間が行くところ」らしく、とにかく激務になることが予想されるため、ピリきゅうとしての創作活動もほとんど出来なくなるんだろうなと思った。

私は変化していくことを恐れている。その変化が一気に3月に突きつけられた気がして、初めて生理が2週間遅れた。あと1日来なかったら産婦人科にいこうと思っていたタイミングで生理が来た。その日は職場の仲の良い上司と後輩3人で尾道で飲んだ。小さな花束をもらって、力強く握りしめたことを覚えている。


その頃、勢いでナンセンスダンスで3冊目の合同誌を作っていた。19人で勝手気ままに書いた日記をまとめた合同誌だ。家族と離れることや、新生活への不安、全てをウヤムヤにさせるために合同誌作りに没頭した。イベントに向けた入稿納期もシャレじゃないくらいギリギリで忙しかったけども、本を作ることへの楽しさでいっぱいだったと思う。

私の日記のパートは、そういう不安や、変化することを受け入れていく過程が書かれていて、自分で言うのもなんだけど、ここ数年で一番良い文章だったのではないかと思っている。(「気ままに踊ってよ」まだBOOTHで発売してます。)


そして4月から始まった新生活だったが、思っていた以上に実家を離れても生活はなんとか回っていった。片道1時間の通勤も、深夜ラジオが好きなので、むしろ気持ちのリセットになった。自炊も意外にできた。ナスが好物なのでナスばっか使った。恐れていた仕事も、自分が思っていた以上に任される量が少なく、忙しいものの、去年までの忙しさを上回るようなものではなかった。(去年までが1人ですごい量をやらされていたというのはある)


その結果、3月「もうピリきゅうとして活動するのは無理かも…」と弱音を吐いていた私だったが、今年はなんやかんや今までで1番活動した年でした。即売会イベントの参加や、グループ展開催など…仕事の両立をしながら色んな挑戦をすることが出来たかなと思う。

今後は個展系の主催イベントに関しては、しばらくお休みして、即売会に参加をしていこうと思っている。来年、再来年はそうは言ってもさすがに仕事が忙しいので、今までのようにはいかないはずだが、できることをやっていきたい。


漫画は今年はあまり書けなかったな〜と思う。私の漫画は相変わらずバズりはしないが、私は私の漫画をかなり面白いと思っているので、人に認められることに執着しないというのをモットーに続けていきたい。この世で1番えらいのは続ける人だと思っている。始めることは誰にでもできる。続けることが難しいのだ。続けることは怖い。誰にも見られない瞬間がある。ふつうに気が狂いそうになることがある。それでも続ける。続けることが1番面白いので、続けたい。

そうは言っても、続けていくには少しでも承認がないとやってられない。その上で、今年は本当にヤオちゃんにお世話になりました。ヤオちゃんに2回会う度、ヤオちゃんが拡散してくれて多くの人が読んでくれました。私は、私の好きな人や好きな店の好きなところを、漫画で描いてる時が1番生き生きとできる。「アトリエバーきらきら」の漫画記事も、店主のユキさんにたくさん喜んでもらえたけど、その度に生かされてるのはコッチだと思った。

創作を続けていきたい。続けるということは孤独だ。一人だと急に怖くなる。どれだけ仲間と笑ってたって、好きな人がいたって、漫画を書いたって、急に一人になる瞬間が来る。帰り道はいつだって一人だ。月が光っている。光っている月をたくさんの一人が見ている。その中の一人が私の文章や漫画を見るかもしれない。だから、続けていこうと思う。孤独であることも、幸せであることも、恐れずにやっていこうと思う。


今年一緒に転勤してきたオバチャンが職場で毎日朝飯に納豆豚キムチをタッパーに入れて食べていた。皆がそれはないだろという顔をする中、「とにかく菌を摂取しなきゃと思って」と言っていた。ガメツくていいなと思った。1年を振り返って、それが最後に頭に思い浮かんで出てきた。なんで?来年もいい年にしたい。願いを込めて。2023。