ピリきゅうのお悩み相談部屋 vol.3150
「オジサンの自虐ジョークをどうしたらいいか」
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ピリきゅうさんこんにちは!ピリきゅうと申します。いつも楽しく見させていただいてます。
最近の悩みなのですが、職場の上司がしてくる自虐ジョークにどうしていいのか分かりません。
具体的に言うと、薄毛の上司が自分のハゲで笑いを取ろうとしてくるのです。
上司をAとします。
Aさんのエピソードをいくつか話します。
私がプレゼン資料について「これ綺麗ですね」と同僚と会話をしている時でした。
Aさんは、自分の頭を撫でながら「いや〜それほどでも」と近づいてきます。最初はなんのことか分かりませんでしたが、Aさんがずっと自分の頭を撫でながら照れてるフリをしてるのでボケの意味を理解しました。
「いや、綺麗なのはプレゼン資料の構成であって、お前の閑散とした枯れ山みたいな頭ではないわーーーーい!」
と突っ込んだら良かったのでしょうか。私と同僚は枯れ木のように乾いた笑いを差し出すしか出来ませんでした。
このようにAさんは全然関係ないのに、自分のハゲを武器に会話に参加してくるのです。
またこの前、こんなこともありました。
職場の研修会の時、私はAさんと別の上司Bさんの間に座っていました。
付箋に自分の意見を書いて交流をするという時間でした。私は自分の持っていた付箋がなかったので、Aさんに「すいません紙ありますか?」と聞きました。
Aさんは自分の頭を撫でながら「すいません、髪はないです・・・」と申し訳なさそうに言ってきました。
やってしまったーーー!!!!!と思いました。Aさんにとって抜群のパスを私は回してしまったのです。私はAさんに愛想笑いをかましながら、右隣にいたBさんの方を向きました。
するとAさんは
「申し訳ないですが・・・そっちの髪もないです」
と言ってきました。
よく見るとBさんもかなりハゲてました。
私はいつの間にかハゲの包囲網にハマっていたのです。
Bさんも少し得意気に自分の頭を撫でていました。なんで嬉しそうなんだ!!他人のハゲまで使ってボケてるんだぞ!!!
なんで皆そんな自分のハゲで笑いをとるのが好きなんだ!!!!!
「いやいや枯れ木も山のにぎわいじゃないんだから!!ハゲが集まって賑わうな!!自らの運命にシュンとしろ!!!!」
とツッコめたら良かったのでしょうか。
私はもう顔を赤くして下を向くしか出来ませんでした。
長くなってしまい、申し訳ありません。
このような上司の自虐ジョークって一体どうしたらいいんですかね?
教えてください。
相談者:悩める貧乳ピリきゅうちゃん(20代OL女性)
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ピリきゅうちゃんさん、相談ありがとうございました。
無責任かもしれませんが、結構楽しそうな職場だなと思ってしまいました。
ピリきゅうさんも相談してる割に、実は結構職場のこと嫌いじゃないのではないかと思います。
それはさておき、今回の話、私は「コンプレックスハラスメント」と呼んでいます。本当にそういう言葉があるのかはマジで知りません。すぐ検索しないでください。
年齢を重ねていくうえで、変化をしていくということは人にとってある種の恐怖だと思います。自分にとって当たり前だったはずの何かが変わっていくこと、それが老いていくということです。
今回のAさんに関してはそれが薄毛なのだと思います。
今では自らの薄毛を武器にコミュニケーションを円滑に取ろうとするAさんですが、老いに対して反発した時期は少なからずあったろうと思います。
薄毛への対策にお金を注ぎ込んだ日や、枕に残る抜け毛に涙した日もあったと思います。
そしていつの日か、薄毛を自分のアイデンティティとして許容した日があったことでしょう。その日がAさんにとっての人生のターニングポイントです。
自身のコンプレックスは、笑いに変えられると気づいたのです。
人生においてしんどいことや辛いことがあった時は、笑ってしまうのが一番です。
かなり変な形に頭髪が残っていることは、悲しいけど面白いです。
今日食べた昼ごはんも、さっき書きかけたメールも忘れてしまうのは、悲しいけど面白いです。
人生には悲しいとも面白いともとれる現象がかなりたくさんあります。そうなった時、「悲しい」を「面白い」と捉えてしまう方が、人生が豊かになることは間違いないでしょう。
Aさんはコンプレックスに対して、きっとこういう視点の切り替えが出来たのだと思います。
さて、ここからが問題です。
先程私が提言した「ハラスメント」とは、ざっくり言うと相手を不快にさせるという意味です。
この視点の切り替えを、“相手に強要するか否か”が、コンプレックスハラスメントになるかならないかの違いだと思います。
Aさんは「ハゲは悲しいけど面白い」という視点の切り替えに成功し、それが最高の爆オモロコンテンツだと思って、他者にもそれを楽しんでもらおうとしています。
ただし、ピリきゅうさんの中では視点の切り替えがAさんほど追いついておらず、「ハゲは悲しい」という認識のままなので、その認識のズレによって、笑うに笑えない状況が産まれてしまっているのです。
人はコンプレックスを自虐をすることで救われようとしています。全ての苦しみを笑いに変えたいとおもっています。
その行為を否定することは誰にもできません。
ただ、コンプレックスを笑うことを他人にまで強要すると、相手を困らせてしまうことがあります。
自分のコンプレックスを笑え。
それを武器にする時は、状況とバランスを考えろ。
難しいけど、こういうことだと思います。
さて、偉そうに言いましたが、私は自分の貧乳がコンプレックスです。
最後に私が飲み会等で今までにやってきたコンプレックスハラスメントを紹介して終わりにしましょう。
・貧乳の友人たちと揃って「チーム背中」という地獄のグループを作り、ネーミングセンスをほかの友人に自慢げに話す
・ナイトブラで谷間ができたことが嬉しオモロくて、何人かの女友達に写メを送り、気を遣わせる
・コンパニオン時代に「巨乳の子指定の宴会でサブチーフとして呼ばれた」というのを激オモロエピソードだと思って語っている
・コンパニオン時代に「胸と胸の間に小銭を入れるオッパイ賽銭」を強要されたが、問答無用でジャラジャラと落ちていった小銭を見て、家内安全を願ったことを、激オモロエピソードだと思って語っている。
・友人たちに「逆に私に胸があったらお前ら私とこんなに仲良くなってないだろ」と極論を言い始める
・「うん」と言われる
くたばれ!!!!!!!!!!!!!!!
自分を笑ったり、自分で笑わせたりしながら、楽しくこの世を生きようね!