逆に新しく知る喜びがあるからこそ人は生きることに楽しさを見いだせるのではないだろうか。
ひぃっ!!ごめんなさい!!
失礼しました。あまりに巨大な“力”を感じる文字面を前に、つい「とりあえず謝る」というゆとり世代の必殺技を見せて己を守ってしまいました。
この言葉を私は2019年に入って最初の日、初めて自分の辞書に登録しました。え?皆さん普通に知ってるんですか?偏差値75?進学校とか行ってました?
強そ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!
絶対強いじゃん。強い文字の集合体じゃん。
手からビーム出るじゃん。
「破ァ〜魔ァ〜矢ァーーー!!」で出るやつじゃん。
ここで私と同じく初めて破魔矢という文字面を目にしてびっくりしている同士たちに破魔矢を軽く説明すると、破魔矢とはお正月に神社で授与してもらい、家に飾る縁起物の矢である。「魔を破る」という文字面通り、厄除け魔よけのために使われる。
元旦の夜に初詣に行った際、破魔矢の話が出て私は破魔矢を知らなかったのだけれど、当たり前のように話が進んでいったので、「破魔矢を知っている人」の顔をして、フンフンと話を聞いていた。内心は上のようなことを考えていた。きっと私みたいな世間知らずが他にもいると思うから、これを読んで1人でも知見を増やす人間がいれば良いと思う。
破魔矢の話をしたのは友人のすずめちゃんだった。すずめちゃんはブログでの登場回数もそこそこ多い友達。
「姉ちゃんが去年本当にいいことがなかったらしくて、思い切って破魔矢を買うことにしたんよね。そしたらうちのお父さんが『せっかく買うなら良い奴を買え!』って言って、結果その神社で1番いい破魔矢を買ったから今うちには5000円の破魔矢がある。」
夜の初詣では、出店等は全て閉まっており、破魔矢本体を見ることは出来なかったが、等身大の見本は見ることが出来た。
5000円の破魔矢は他の破魔矢と比べて格段にでかく、あらゆる厄を取り払ってくれそうなオーラがあった。
「それとは別に、ついにSwitch買ったんよ」
すずめちゃんは意気揚々と話す。Switchを買うかどうかずっと悩んでいたのを知っていたので、決断に踏み切れたことを祝った。そして、何を買ったのか聞いた。スプラトゥーン、スマブラ、流行りのゲームが頭の中で浮かぶ。
「クラッシュバンディクー買った」
あ、へ〜〜〜〜クラッシュバンディクーかぁ・・・・・・そっか〜〜〜
なんで?
いや別にいいけど、夢見てたSwitch買って最初に買うソフトがクラッシュバンディクー?スマブラやりたかったんじゃないの?なんであの表情豊かなキツネが出てくるゲーム?いや、いいけど。いいけどね!
我慢できずに「いやなんでクラッシュバンディクー????」と言った私にすずめちゃんは答えた。
「自分でもなんで買ったのか分からんけど、いつの間にかクラッシュバンディクーを買ってたんよ。すごい懐かしい感じがして・・・で、今クラッシュバンディクーするのがすごい楽しい。」
楽しそうに話すすずめちゃんを見て私は自分を思わず恥じた。別にクラッシュバンディクーを買っても良いじゃないか。あの片眉をあげたキツネのドヤ顔を見て、癒されたって良いじゃないか。
人は何に勇気を貰うかわからない。すずめちゃんの姉が買った破魔矢は、すずめちゃんにとってはクラッシュバンディクーなのだ。おそらく「クラッシュバンディクー」を訳すと「破魔矢」になるのだ。クラッシュが破でバンが魔でディクーが矢なのだ。きっと。
クラッシュバンディクー=破魔矢説を唱えた私たちは、コーヒーを買って海辺で飲んで元旦を終えた。
これは元旦の夜の話になります。
さてサイドストーリー元旦の昼の話を紹介すると共に、ご報告です。
この度縁あって「ナンセンスダンス」という寄せ書きサイトに参加させてもらうことになりました。代表の方が私のブログを読んでくださっていて、「ぴりきゅうさんは女性だけど下ネタもいけて、幅広い文章が書けるのでサイトで記事を書いてみて欲しい」とありがたいと同時にもったいないお言葉をいただけました。
クンニってたくさん書いてて良かった〜!
ということで、サイトへの寄稿と同時にブログも続けていきます。ちょっとばかし私生活が忙しくなるので、更新頻度は減るかもしれません。気が向いたら読んでやってください。 まだまだ未熟者の私ですが、今年もリハビリ人生をよろしくお願いします。