リハビリ人生

変な人間と日常の記録

セクハラ男がローションで痛い目に合う話

今回のブログは、前回の記事に出てきたバイトのT先輩の話である。

 

sobameshi5.hatenablog.com


大学生になったばかりで垢抜けないバイト初日の女の子の目の前で、よりによってヘリコプターAVなどというAVの中でもマニアックすぎるものを見せてきたT先輩。

T先輩は職場の先輩としてはとても頼り甲斐のある人だった。仕事が丁寧かつ早いし、教え方もとても上手い。

T先輩は仕事の面では本当に尊敬できる先輩だった。
そう、“仕事の面”では・・・。


T先輩はマジのセクハラクソ野郎だった。
セクハラの内容を克明に記すと、わたしのファンクラブの人たちが顔真っ赤にしてT先輩を特定し、奇襲をかます可能性もあるので、詳しくは書かないが、いくつかあげる。

 

・バイトで暇な時間に、男性経験がない私に対して、仕事用のメモを駆使してバックの体位の構図を説明してくれる

説明すな。

 

・メチャクチャ重いものを運んでる時に、後ろから脇をコチョコチョしてくる

1回全部落として全部先輩のせいにした。


・ブラジャーを外したことがない童貞のバイトD(私と同い年)に、「しょうがない!こいつで練習だ!」と言って、わたしのブラジャーのホックを(服の上から)無理やり外させる

私に人権はないのか。

 

 

と、まあこんな感じである。

マジにする人がいるかもしれないから言っとくけど、まあT先輩とはそれなりに仲が良かったので、向こうもじゃれ合いの一つとしてやってた節もあろうと思う。とはいえ、じゃれあいとはいえ、やってはいけない一線を踏み越えてくる瞬間がちょいちょいあるのは事実だった。

別にブチギレてバイト辞めたりするくらい、気に病むことはなかったけど、やられてばっかりで何もやり返せないのも癪だし、なんかいつか痛い目見ればいいのになと思っていた。

 

 


そして事は起こったーーーー。
正確に言うと、私の見ていないところで、起こったのである。

 


その日T先輩はなんだか元気がなく、バイトが終わると早々に帰って行ってしまった。

いつもならふざけてくる所なのに、どうしたんだろうと思って、社会人バイトのOさんに「T先輩どうしたんですかね?」と聞いた。
OさんはヘリコプターAVの時に一緒にいたもう一人の人で、優しそうな見た目と性格も優しいが、普段働いてる職場の人とガンガンに不倫して、日々職場の駐車場で野外セックスに勤しんでるという逸話もある人である。

そんなOさんは、瞳の奥にためらいを残しつつ、前日にあった事件を話してくれたのだった。

 

 

 

メンバーはT先輩、Oさん、そして私のブラホック外してきた童貞のD。
その日はDのために、新しくできた風俗店に2人が連れていくことになっていた。
店名は「ぬるぬるソープランド(仮名)。
女の子と一緒にぬるぬるワチャワチャすることができる店であることが、なんとなく分かる。

Dのためとはいえ、自分たちも楽しむ満々で来ていた女好きのT先輩と野外セックス大好きOさん。意気揚々と店に入った。

すると入ってすぐ、


「貴重品や、カバンなど、全部預けてください」


と言われた。

盗撮防止だとか、そういった意味合いなのだろうかと、言われた通りに預ける。

 

 


「はい、それでは脱いでこれに着替えてあちらに行ってくださいね〜」

 

 


3人は驚いた。
手渡されたのはブリーフ1枚だった。


店員から何も説明はない。
男3人、言われるがままにブリーフ1枚でその場に立ちすくむ。

入ってきて数分、いまだ女の子の姿は確認出来ない。確認できるのは、ブリーフ姿の仕事仲間のみ。
まだ何も始まってもないのにすでに地獄が見え隠れしている。

 


そして、なぜ個別に案内されないのか?
一体今から何が始まると言うのか。


不安を抱えながら、言われた通りに扉を開けた。

 

 

 

「いらっしゃいませ〜〜〜〜!」

 

 


そこには水着姿の女の子。

そして

ライトに照らされてギラギラに光ってるリングがあった。

 

なんで?

 

数人の女の子とローション、そしてブリーフ姿の自分たちを前に、脳内で「乱交パーティ」という文字面が浮かび上がる中、女の子のひとりが高らかに始まりの合図をかける。

 

 


「それではまず一回戦です!」

 


一回戦?

 

 

頭に「スワッピング大乱交」という文字面が残る中、言われるがままにとりあえずDがあげられる。
すると、水着姿の女の子もリング上にあがる。
すると、ゴングが鳴り響いた。

 

それが闘いの合図だった。

 


「うわぁぁっつつつつつ!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

次に響いたのはDの叫び声だった。


リング周りの女の子たちはリングにむかって熱々のローションをぶっかけていた。

Dは初めてのローションに悶絶を食らってしまっている。


もはや何の理解も追いつかない状況。
これはプレイでもなんでもない。
ぬるぬるランドでは、今、闘いが行われているのである。

 

熱湯ローションを避けながらジリジリと攻めよってくる女の子、Dはやられなきゃやられる!とローションでツルツルすべりながら近づく。

 

しかし、Dはそのままローションに滑り、
転倒して尻もちをつき、リングが鳴った。

 

リングから降りてきたDは蒼白の表情で俺女の子に触ってません・・・!」と一言。
目の前にぬるぬるの女の子がいたのに触れなかったという事実が、Dの童貞史に刻まれた。

 

 

 

二回戦はT先輩と三回戦はOさんと続いた。
2人はDの無念を晴らすべく、なんとかして女の子に触ろうという一心でリングに上がった。

2人のエロに対する執念は生半可なものではなく、熱々のローションに動じることなく女の子に向かって突き進み、逃げた女の子が先に足を滑らせ、ルール上の勝ちを手に入れた。

 

自分たちの予期せぬ形で始まった闘いの、勝利を手に入れ、すこしの喜びを感じるや否や、女の子の元気な声が部屋に響き渡った。

 

 


「最終決戦〜〜〜〜〜〜〜!!!」

 

 


最終決戦という言葉だった。闘いの幕はまだ閉じてはいない。

「ついに乱交祭りが始まるのか?」「今度は何が何でも女の子をめちゃくちゃしてやるぞ」と期待する中、2人はリングにあげられた。

 

 

 

 

リング上には

 

ブリーフの男と

 

ブリーフの男。

 

 

 

ぬるぬるランドはついに地獄と化したのである。

 

女の子たちは熱々のローションをかけ続ける。


もうもはや笑いをこらえ切れてなくてニヤニヤしている。
これは天女たちの遊びである。ブリーフで纏った男たちは天女たちの愉快な道楽の的となっているのである。

 


「Oさん!」

 

 

しかし、T先輩はそんな中覚悟を決めた。
Oさんをしっかりと見据え、この勝負に勝つという意思を瞳の中で燃やしている。

そこにはスケベとは関係なく、勝負に立ち向かう男としての決意があった。

 

Oさんはそれを受け止め、T先輩に向かっていった。

掴み合おうとする両者!
緊迫の瞬間!

 

 


そこで、

T先輩は足をすべらせた。


Oさんはその時の様子が
スローモーションのようであったと語る。

 


足を滑らせ、ちょうどリングの後ろ支えがない部分にむかって倒れていくT先輩。


T先輩はそれはそれはきれいなM字開脚をしながら


ゆっくりと


ゆっくりと


落ちていった。

 

 

 


「ありがとうございましたー」

お湯で軽くローションを落とされたあと
店から出る時渡されたのは、タオル2枚のみだった。
3人は身体にローションが残っているのを感じながら、夜の街を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやなんじゃその話!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 


私はOさんに向かって絶叫していた。

Oさんはただただ、目で真実を語っていた。

 

 

 

嘘みたいなAVもあるし、嘘みたいな風俗店もこの世にはある。
T先輩のことを思い出すと同時にそんな嘘みたいな二つのことを思い出す。

 

T先輩のセクハラ癖は、最後まで治らなかったけど、T先輩がブリーフ姿のM字開脚でリングから落ちていくのを想像したら、なんとなく全部許せた。

 

 

 

ちなみにDは後日、バイトのヤリマンの先輩に飲み会でおっぱいを触らせてもらえて、本当に嬉しそうな顔をしていた。

あの日触れなかった感触は、彼の童貞史に刻まれていったことだと思う。