リハビリ人生

色々な文章を書きます。

韓国のアカスリに行ったら地獄だった話

大学の友人8人で韓国のソウルに行ってきた。
今回話したいのは、そこで経験したアカスリの話である。

元々、NANTAという日本でいう吉本新喜劇のようなショーを見ることになっていたが、ガイドさんにアカスリを紹介され、NANTAよりそっちに興味が出てしまった私は、他の6人とは別行動でもう一人とアカスリに行くことにした。アカスリに行ったもうひとりをRとする。

「すごくよかった〜〜!韓国のアカスリ最高〜!」
みたいな美容ブログのレポがやりたい訳じゃないので、店の詳細は出さずに書いていきます。美容とかね、そういうんじゃない。そういうんじゃないんだ。


これは真実を伝えたいがための衝動的な記録である。


6人とは別れ、2人で送迎バスに揺られながら連れられて行った店に入ると、肌がツルッツルのテンションの高いオバチャンが出迎えてくれた。



まず狭い部屋でオバチャンに美容のカウンセリングを受けた。カウンセリングっていうか要は予約してるプランに加えて他のプランもやりませんかっていう勧誘である。

友達と2人で「ほうほう」と一応うなすぎつつ、「でも・・・お高いんでしょ〜〜〜」と言った感じでなんとか切り抜けた。セーフセーフ。

私のほっぺたを触ってきて「オネェサン、肌カサカサだと思ったけどやっぱりカサカサダネ〜〜〜」って言ってきた時には手が出るかと思ったけどセーフセーフ。「ふっ」って得意の鼻鳴らしで乗り切ったからセーフセーフ。



カウンセリングが終わったら胸から巻くタオルみたいなのと髪を入れるキャップを渡されて、「裸になってこれ来て出てきてくださ〜い」ってオバチャンは言う。

個室で着替えてみたらあまりのマヌケな姿に思わず笑ってしまった。
私もRもそこまで出るところが出ていないので、タオルに隠された所がなんの凹凸も出ずストーーーンっとしていた。ちなみにRの許可もなくこんなことを書いているのでバレたら縁を切られるかもしれない。
「え?まじでこの姿で出るの?」
って思いながら2人で部屋から店のフロントに通じてる道に出る。今他のお客さんが来たらこの恥ずかしい姿を見られる。
全身が平野構造になっているのがバレる。

と思ってたら割とすぐにオバチャンが帰ってきて、撮影スペースみたいなとこで、申し訳程度にチマチョゴリを着させられて写真撮影をした。


ノーブラノーパン化粧直しなしの強制チマチョゴリ撮影である。


そうこうしてたうちに友達と2人でだんだん一つの思いが強くなっていく。




「なんかおもてたんと違うぞ・・・」




無料チマチョゴリ撮影サービス!とは書いてあったが、まさかアカスリ前にこんな急いでやるとは思ってなかった。
いやまあまあまあ無料サービスだしね。こんなもんよ、こんなもん。
とりあえず韓国のアカスリに期待を膨らませるべく、余計な不安はかき消しておく。


そしてそっから頼んでいたアカスリのプランに入っていく。

さっきまでの肌ツヤツヤのオバチャンとは変わって、黒いTシャツに身を包んだ、さっきより歳がいったオバチャンが大きな銭湯みたいな所で出迎えてくれた。あまり日本語は話せないようだった。


タオルに身を包んだまま、まず95度のサウナに私たちは無言で入れさせられた。



始まったな〜とワクワクして、Rと「あったかいね〜」などと会話を交わしながらしばらく過ごした。サウナ内には時計がない代わりに砂時計がひとつあった。しかし、入った時逆さにされることはなかったため、時間の経過を知らせてくれるものは何も無かった。


「ん?これいつ出ればいいの?」


無言でサウナに入れられたから、何分後に出ればいいのかも分からない。そして何分経ったのかも分からない。まあきっと時間が来たら呼んでくれるんだろうと思ったが、呼びに来ない。


「あれ?もしかしてこのまま殺される?私たち」


と2人でこれが韓国の洗礼かと訳の分からないことを考えながら、とりあえず1回出てみようということになった。出てみたら黒Tのオバチャンが3人に増殖していた。無言で私たちをサウナにぶち込んだオバチャンがどのオバチャンか見分けが付かなかったが、1人が水を私たちに差し出してくれた。


「なんだ〜〜〜我慢せずにさっさと出れば良かったんじゃ〜〜〜ん」


と2人で言いながら水飲んでいると、オバチャンに「ノンダライッテネ」と背中を押され、もう一回灼熱のサウナに放り込まれた。


そして確信した。


なるほどこれは地獄だ。


地獄へ行く前に、最後の思い出としてチマチョゴリを着させられ、そこからは永遠とこの灼熱のサウナに私たちは焼かれ続けるのだ。


「地獄と考えたらまだマシやね・・・生きてるし・・・」
「うんまだ生きてるね・・・」


地獄と考えたら気分が楽になるという謎の精神状況で、もう座るのも限界になった私たちはサウナの中で汗だくで寝転んでいた。

もし外から鍵をかけられて閉じ込められたら、あのよく分からない置物でサウナの窓ガラスをぶち壊して2人で脱出しよう、という話し合いを大真面目にしていたが、途中からそんなことを言う余裕もなくなって、完全に意識が朦朧としていた。


あともう少しで死ぬという所で、黒Tのオバチャンが呼びにきてくれた。
「良かった。ここは地獄じゃなかったんだ」と思いながら、促されるまま身体を冷やしていると、次は65度くらいのサウナに入れられた。


またサウナかい。


「まあでもここはまだ耐えられる地獄やね」と2人で話す。
もう地獄以外で形容しなくなってる。


そのサウナも耐えられなくなって出ていくと、次は汗を流して風呂につかれと言われる。
最初入った時は極楽〜〜〜と思ったが、耐えられなくなって、出たら「アカ!デナイ!モットハイッテ!」と黒Tオバチャンに強制的に風呂に戻される。
やっぱり地獄である。


温泉とかサウナとか普段好きで結構行くんだけど、人に強制的に入らされるのってなかなかしんどいんだということを知ることが出来た。いい発見。



そうしているとようやく、「オキャクサマ〜」という声が奥のカーテンフロアから聞こえる。

ようやくだ・・・今までの地獄はアカを出すためには仕方の無い犠牲だったのだ。ここからようやく身体を綺麗にしてくれる。
期待に胸を踊らせカーテンを開けると、黒Tだったオバチャン2人が、なぜか黒いブラジャーとパンツになって立っていた。


なぜだ。

なぜお前たちがそんなセクシーなランジェリーを身にまとっているんだ。

これから一体何が始まるんだ。



オバチャンの身体は出るとこ出ているが、本来出なくても良いところも全部出ていて、そんな身体で黒下着を付けているのでものすごい迫力である。

タオルを身にまとった平野構造の私たちと全身が脂肪という脂肪に包まれたセクシーランジェリーのオバチャンとの間に、絶妙な空気感が漂う中、オバチャンは「裸になってココにねてクダサーイ」と言ってきた。

裸になりながらRが「私たちが裸になっても恥ずかしくないように、向こうもギリギリまで脱いでくれとんやろか」と耳打ちしてきた。
いや、そんな気遣いはどう考えてもいらない。
アンタらは脱がなくてもいい。


セクシーランジェリーの真相は謎のままついにアカスリは始まった。


アカスリはゴッツイ岩みたいな硬いものを身体にゴシゴシ押し付けていくみたいな感じで、死ぬほど痛かった。
そして時々オバチャンの色んな柔らかい所が当たったり目の前に広がったりしていた。新しいタイプの地獄である。

でもやっぱりサウナで毛穴を開き切っただけあってものすごい量のアカが取れていた。
これが目的だったけど、あまりの量のアカに普通に引いた。アカの蓄積量ってすごい・・・。


アカスリが終わると、顔のキュウリパックをした。なぜキュウリなのかと問われたら、めちゃめちゃ水分含んでるからじゃない?としか答えようがない。

そしてオバチャンがオイルをかけてきて、全身オイルマッサージが始まった。
黒下着のセクシーなオバチャンに、裸でオイルをかけられて身体中撫で回されるという新感覚の地獄を味わうことが出来た。
なんとも言えないけど、アレである。
世界のどこかにはこの状況を、他に変えようのない天国だと評する性癖をお持ちの方もいるんだろうなと思った。


ボーッとしてたら「パンッパンパパンっ!」
という音が聞こえてきた。
横を見てみると、Rがお尻を軽快なリズムで叩かれていた。

あまりにも軽快に叩くので、今まで笑いを堪えていたらしいRは「ぶふっふふふっ」と笑っていた。
そしてそれにつられてなぜかオバチャンも「フフフ」と笑っていた。

響き渡る「パンパンパパン!」という尻を叩く音とRとオバチャンのほくそ笑む声。
よくわからないけど言語の壁を超えた瞬間だと思った。

その後もう何回かサウナに入ったり泥パックをしたりして、プランは終了した。



肌を触ってみると、なんとなくツルツルして綺麗になった気がしたので、Rに同意を求めたら、Rは「アカスリが痛すぎて全身がカミソリ負けしたみたいにブツブツしとるわ」と笑っていた。どうやら元々肌がそんなに強くないらしい。

なんでお前アカスリやろうと思ったんだよって言ったら「面白いかと思って・・・」と言っていた。なるほど。確かにめちゃめちゃ面白かったので、Rにとっては大満足の結果だっただろう。



以上が私が経験した地獄アカスリである。

アカスリ自体が始めてなので、「日本でやってもそんな感じだよ〜〜!」と言われるかもしれないけど、異国の地で経験するという不安や恐怖を踏まえて、地獄だったと評させてほしい。私は肌が綺麗になったので満足です。



最高のエンターテインメント、それが地獄アカスリ。。。



これを見て「韓国行きた〜〜い!アカスリやりた〜〜い」と思った美容系の人ははぜひ行ってください。
6500円でした。高いと思うか安いと思うかはあなた次第です。



ソウルは物価が安くて爆買いするには最適な街でした。出店で「ニセモノたくさんあるよ〜ニセモノしかないニセモノ天国だよ〜!」と声をかけられた時にはさすがに笑いました。

ニセモノもあるしニセモノ以外もある都会。




楽しかったです!!!!!!!!