リハビリ人生

知り合いに「アケスケなブログ」って言われました。あけみって名前のスケバン?って思ってたら赤裸々って意味でした。

ない。

乳がない。

今日言いたいことはこれにて終了です。お疲れさまでした。打ち上げは駅前の和民で予約しておきます。幹事の電話番号は090-7171-081×です。「ないないオッパイ」で覚えてください。

いきなり触れづらい自虐を端的にかましたあげく、誰もノってないボケをし続けるとは、どういう魂胆だ無礼者!とお思いのことでしょう。どういう魂胆も何もありません。今日は私が貧乳だというこの悩みのみが続きます。理解した人から一刻も早くブログを閉じて、温かいほうじ茶でも飲んでください。


小6の時、胸の大きい子がいたけれどまだ小学生だしこの時点での成長はこんなもんだろうと思った。
中2の時、まだ牛乳に頼ればなんとかなるだろうと思っていた。
高2の時、内心もうダメだと思う自分を見つけては行って「まだ焦らずとも良い」と言い、
20歳を超えて、「お前は手遅れだから胸以外の長所を探せ」と言った。

様々なことを考えて悶々とする思春期を送る中で、胸の小ささはわりと本当にコンプレックスだった。別にモテたいから巨乳になりたいとか、そういうことを思っていたのではない。「女性という記号」としてのおっぱいという意識があって、それがない自分は女性としておかしいんじゃないかという不安がついて離れなかった。
今思えば、そういう考えこそ差別意識でもあるし、人としての魅力はそこではないと思えるのだけれど、当時の自分にはすごく大事な問題だった。


貧乳にも貧乳同士のコミュニティが存在している。

大学時代に仲良くしていたコミュニティの一部が揃いも揃って貧乳だったので、「チーム背中」とかいう地獄のあだ名で呼びあっていた。俺たち貧乳!いかにオモシロ自虐で世を乗り切るか日々研究中!ヒュウ!


貧乳は妙に群れたがる。仲間を見つけると嬉しくなるのだ。小さいのは自分だけじゃないということに安心し、「実はわたしも小さいんだよネ」なんてことを言ったり言わなかったりする。胸が小さいもの同士にしか分からない話をしてそこそこ盛り上がったりもする。わたしはそんな子が現れるといつも、マラソン大会で「一緒に走ろうね〜」って言われてたのに走り出したら置いていかれる裏切られの代表例えを思い出す。

なぜって?
決まってるじゃないか。

私より胸があるからだよ。

お前がこの貧乳ロードを一緒に走ろう言うたんちゃうんけ!!なのになんだなんだその谷間は!!谷間があるやないかい!!谷間のたの字もなく果てしなく広がり続けるこの平野貧乳ロードを走ってるのは結局私ただひとりかーーい!!!この!!この!!
カントリーロ〜〜〜ド!!この道ずっと〜〜〜!!!ゆけば〜〜〜!!!!!!!

 


そんな私のコンパニオン時代の貧乳悲しいエピソードを羅列して終わりにします。

 

①胸がないのが鉄板ネタ

胸が小さいことを指摘した人は100パーセント「俺が揉んだら大きくなる」と主張してくる。やかましいわ死にさらせ。

 

②「オッパイが大きい子指定の宴会」に呼ばれたことがある。

しかも2名中1人が私。オッパイ大きい子を呼んだはずなのに50%の確率でド貧乳が回ってくる客の気持ちを答えよ。

 

③服と胸の間に小銭を入れるというオッパイ賽銭を強要されたことがある。

問答無用でジャラジャラと落ちていった小銭を見つめて、よーっぽん!家内安全!願えません!

 

 

なんやかんや言ったけれど、人の魅力は胸だけじゃない。途中に言ったこれが全てです。

 

群れようとするな。媚びようともするな。

100人のオッパイがあれば、100人の貧乳がある。大きさに困惑するな。上も下も勝ち負けもない。
持って生まれたその貧弱な武器で戦う人生はお前だけのものだ。

走れ!行け!誰よりも速く!君だけの貧乳ロード!

 

 

以上です。
最近、ブログの方向性を完全に見失ってるって知り合いに相談したら「人間味があっていいと思う」って言われました。
人間ってこんな味してるんですね。

リハビリ人生

もう何年も人間のフリをしながら生きている


「自分には人間の生活というものが見当つかないのです。」
太宰治人間失格の冒頭にある一文だが、ある日、この一文が自分にしっくりくるようになった。
それは、色とりどりのペットボトルのキャップが一人暮らしのわたしの部屋を埋め尽くした時だった。
人1人、それは大量なゴミを生み出すには十分な存在らしかった。一人暮らしを始めて一応やかんとお茶ポットは買ったけれど湯を沸かして茶を作るなどという芸当は私には到底わたしには無理だった。そうなるとどうなるか。大量のペットボトル飲料を買った。
するとなんだ、溜まる溜まる。ペットボトルの山だ。溜まる前に、ペットボトルの回収の日に合わせてまとめてゴミに出せばよかったのだけれど、わたしは決まったゴミの日にゴミを出すということも出来なかった。もうお気づきであろうが、私は部屋の片付けをすることが出来ない。

結果わたしの部屋にはペットボトルが至る所に溜まるのだった。冷蔵庫の上。レンジの上。ゴミ箱の蓋の上。ついには日頃使うテーブルの上にまでペットボトルの侵食が及んだ時、私はペットボトルを片そうと思うのだった。

片付けられないゴミ女の私だが、分別はするタイプのゴミ女だ。
ラベルとキャップを外し、それぞれを別の袋へ入れていく。しかし単純作業を続けていくうちにわたしは悲しい気分になる。

21世紀・・・まだこんなことをしているのかと。
小さな板で世界中の人とつながることの出来るこの時代に、
なにをわたしはこんな小さな部屋でペットボトルのラベルとキャップを外し続けているのかと。
馬鹿らしくなってキャップを地面に叩きつけたら勢い余って袋に入れていた、キャップも音を立てて全て転がった。

部屋一面のキャップを見て、「わたしは人間の生活に向いてないんだろうな」と思った。


規則正しく、色々なことをすることはすごい。

お風呂にちゃんと毎日入ること。これもすごい。
わたしは風呂には魔人がいると思っている。
魔人はずーっと入っているとぼーっとさせてくる。そして、今後の不安とか嫌なこととか考えたくないことを耳元で囁いて、わたしを湯船の中にズブズブ引きずり込もうとしてくる。
“のぼせている”という一言でも済むのかもしれないけれど、私は魔人がいるのだと考えている。



ペットボトルは決められた日に出す。

お風呂に毎日入る。

決められた時間に仕事に行く。

寂しくなっても誰かに依存したりせず、ちゃんと1人でなんとかする。





そんな人間の生活が、
わたしには見当がつかない。




だから私は、人間の“フリ”をすることにした。


友人や職場の人間は、私のことを人間だと思っているが、実は私は人間ではない。

足は5本あるし、目は三つある。頭から2本触覚も出せる。

私は人間ではないので、人間が当たり前と思って日々していることは、私にとっては当たり前ではない。

当たり前じゃないことを、やったらどうするかって?
一つ一つ褒めてあげるのだ。


私は今日夕ご飯を作って偉かったし、お風呂にちゃんと入って偉かった。
人間のふりをしているので、仕事にはちゃんと化粧をしていくし、お風呂あがりにはいい匂いのするクリームをつける。いいにおいがして、爪がちゃんと綺麗に整っている私は、当たり前じゃないことをたくさん出来ているすごい子だ。


初対面の相手には気の強い人間のフリをする。
声は大きくて、ハッキリと物怖じせずに言葉を発する。
なんとなく気の強い人間のフリをしておいたほうが、自分の弱さを隠すことが出来るような気がするので、そういう人間のお面を被る。

辛い時にも、気の強い人間のフリをする。「こんなのは全然わたしにとって、なんの影響も持たない」と、たまに強がったり無理したりもしながら、ピンチを乗り切る。


家に帰って、自分の部屋に戻り淡麗グリーンラベルを片手にスマホをいじる。もう人間のフリをする必要は無いと思うと気が緩んで触覚が出る。

別に辛いことがあった訳じゃないし、傷ついているわけでもない。疲れているわけでもない。そう思っているのに、スマホをたどる指は、頼りたい相手の名前を探す。

お酒は飲みたいし、人には頼って生きていきたい。
私は人間じゃないから、仕方がないのだ。



これは疲れているわけでも病んでるわけでもなくて、日常を自分なりに生きやすくする技である。






人間のふりをしているわたしが人間になるためのリハビリ。

そんな日々をわたしは「リハビリ人生」と呼んでいる。

生姜焼きの味、ひねりのない言葉

一人暮らしをして自炊をするようになってから料理ができるようになるひとは多い。
私は逆に全く自炊をしない一人暮らしを経て、実家に帰ってから料理をするようになった。まったく料理を覚えない私に母親が、しびれを切らし夕飯を作る役を与えてくれた。

毎日ちゃんと料理をするようになり、そこそこだけど作れるようになった。
すると、母親が「あんたの生姜焼き美味しいね」と言ってくれた。
家にあったレシピ本から適当に作った料理だったけど、なかなかうまくいったらしい。
ほかのなにものでもない、わたしは生姜焼きがうまく作れたのが嬉しかった。


私は生姜焼きという料理にある思い出があった。

大学に入って、初めて彼氏ができた。なんだか難しいことをいつも言っているひとだった。お酒と哲学が大好きで、いつも言葉の合間と合間を探して難しいことを私に言ってきた。
私は一生懸命それを理解しようとして、彼の家にあった「プーさんを題材にした哲学書」みたいな本が簡単そうだと思って、借りて帰ったのだけれど、一ページめから文字が紙の上を滑って一つも理解できず、プーさんの挿絵だけ眺めてすぐに返した。

難しいことばかり考えている人だからか、彼はよく気持ちが落ち込む人だった。
付き合う前に相談に乗っていて、彼の難しい言葉と違い、私のなんのひねりもない馬鹿真面目な言葉を、彼は好意的に受け取って「おかげで救われた」と言ってくれた。後日、彼からの告白で付き合うことになった。私がOKを出したころには夜が明けていて、ベランダから見た空が紫がかっていたことを今でもなんとなく覚えている。

恋愛経験が0の私は、「自分と付き合うことで相手になにかしらの得がなければ、付き合う意味がない」というヤバい思想を持っていたので、彼の役に立つすべをずっと考えていた。

相手が難しいことを言うなら出来るかぎりそれを理解して寄り添う人間になりたいし、わたしの何も考えてないみたいな単純さが、明るく向こうに響けばいいなと思った。


でも、全然うまくいかなかった。
私が全然心を開けなかったのだ。
なぜだかすごく無理をした。いまはお酒が大好きなのだけれど、当時は全然飲めなくて、お酒が好きな彼に合わせてかっこつけてたくさんお酒を飲んだ。ウイスキーを買って、色んなジュースと割って飲む彼にがんばってついていこうとした。誰もそんなこと強要してないのに。みえはって無理して、トイレで気づかれないように音立てないように吐いた。

冗談もあんまり言えなかった。酔うと、おおげさに変なことを言って、人に笑ってもらうことが私は好きだし、思い切りふざけたいし、冗談だってたくさん言いたい。だけど友達の前でする冗談が、彼の前では全くできなかった。
アルコールの匂いが充満した部屋で、なぜかいつも身を固くしている私だった。


いつだったか、彼が体調を崩した。
おなかがすいたけど何も調達できず、ごはんを食べていないらしい彼にわたしは、めったに作らないごはんをタッパーにいれて彼の家がある山の上へと、自転車をこいだ。

生姜焼きと、ポテトサラダ。

私が行った時、かれは寝ていていつまでも起きなかったので、レンジの上にタッパーを置いて帰った。そのあとしばらくして、彼から一言「ありがとう」というLINEがきた。



しばらくして彼と別れた。
私はめちゃくちゃ彼のSNSの動向をウォッチする癖があったので、それも嫌に思われていたようだった。あと、あの日の生姜焼きを食ってしぬほど腹を壊したらしい。
別れを告げるLINEが来た時、これでもかというくらい泣いたし、自分の家に帰れなくて友達の家に逃げ込んだ。朝が来る気がしなかった。

「生姜焼き、まずかったんならその時にすっと正直に言えや!!!!」とか、言いたいことの一つも満足に言えなかったのに、一丁前に私は彼が好きだった。




私は生姜焼きが美味しく作れるようになった。
過去を振り返って、私はただ人と付き合うということに舞い上がってたんだろうなと思う。相手のことを考えてるようで、自分のことしか考えてない子供だった。

損得とか考える付き合い方も、おそらくしていない。
彼と別れてから、自分の思うように、やりたいことばかりをする毎日を送っているし、時々しんどいと思いながらも、あの時のあの分岐の選択は、間違っていなかったと思う。

最近その例の元カレから、「君の作る料理はほんとうにおいしくなかったけど、ほんとあの時は楽しかったよ。いまでもきっと好きよ。当然に有効的な意味合いね。」とLINEがきた。

ほんと、こいつ相変わらず何言ってるかよくわかんねーなと思って、既読スルーした。










ここで、私の地元にあるスーパーの曲をお聞きください。


youtu.be




エブリデイ!始まる毎日!動き出すエブリタイム!

いつものあの~時間が好き!

エブリシング!なにもかも君と、過ごしたい!

エブリナイ!愛する予感ラブリーエブリー!









スーパーのテーマソングってびっくりするくらいポジティブじゃないですか?

信じられないかもしれませんが、今日一番伝えたかった事はこれです。
あとは全部嘘です。



結局のところ、こんくらいが一番わたしにとってはちょうどいいらしい。

すずめちゃんはきっとタバコを吸わない

タバコを吸う女が好きだ。

 

綺麗な女の人や可愛い女の人がタバコを吸っているのを見ると、二割増で可愛くみえてしまう。似合っていても似合わなくても良い。
身体に悪いものをわざわざ取り入れて、その口からモクモクと煙が出るのを見ると、言い表しようがない興奮を覚える。
煙は煙なのだ。人に害を及ぼすそれを口から放っている。
その煙を放つ主体が綺麗であればあるほどに、モクモクと出てくるソレとのアンバランスさが目立ってひどく良いなと思ってしまう。

なんなら顔の造形が整っていると評されるかどうかが問題ではない。
わたしは女の人のタバコを吸っている顔が好きなのだ。
遠くを見つめていて、それでいて何も考えてないみたいなぽけーっとした顔をしながらモクモクと口から煙を出す横顔は美しい。

 

話を変えるけれど、好きな友達がいる。

名をすずめちゃんとする。
すずめが好きで、Twitterのすずめの鳴き声を「ちゅんちゅん」とただ呟き続けるbotに、独り言を話しかけているのを見つけた時は、わたしの指は笑いながらいいねを辿った。
彼女とすずめのbotをフォローしている自分だけが知ることの出来るやりとりがわたしは好きだった。
高校からの友達だけど、出会った時より一層すずめに似てきた気がする。

その子は本がすごく好きだ。
「本に対するお金を渋るようになったら、わたしは人として終わってしまう」
と古本屋の中ですずめちゃんは私に言った。
真剣に選んで本を買う彼女は嬉しそうだった。

すずめちゃんが買って教えてくれた本で特に印象に残っている本は、生き物についての豆知識が可愛い絵と一緒に乗っている本だ。その本の中にある「コアラはユーカリにふくまれる猛毒のせいでいつも寝ている」という豆知識をたぶんわたしは一生忘れないのだと思う。

 

すずめちゃんと、とある雑貨屋に行った。
その雑貨屋は、空き家を再生して作ってあり、足を踏み入れるとギシギシと軋む音が聞こえ、商品が置いてある棚にもホコリが少し被ってあり、売ってあるものは中古の文房具、古本、色とりどりのボタン、となんだかいるだけで“今”を忘れてしまいそうな場所だった。

彼女はそこで万年筆を見つけた。
その万年筆は年季が入っていて、色があせたりしていたんだけれど、何よりも目立ったのは掘ってある名前だった。
すずめちゃんは名前の入った万年筆を、すごく嬉しそうに握って、買うかどうか迷っている旨を伝えた。きっと買うんだろうなと思った。

その後、適当に見つけたカフェで、誰なのか分からない名前が書いてある万年筆を持って、「これで手帳に字を書くのが本当に楽しみ」とすずめちゃんは嬉しそうに語っていた。

インクを買ったすずめちゃんは「アランの幸福論を書き写す!」と意気揚々に宣言をした。一時間後に「書き味はどう?」と聞いてみると、「1時間も書いてたのか〜こんな感じ」とノートに書いた字を見せてくれた。

 そこにはアランの幸福論らしきものは書かれていなくて、一月半ばにロング丈のコートを買って、来年はショート丈が流行るかもしれないから少し不安だけど、しっかりしたコートなの、と満足げに綴る、彼女なりの幸福論があった。

 

 

すずめちゃんはきっとタバコを吸わない。

 

モクモクとどこかから今日も煙は出ていて、
タバコを吸わないすずめちゃんと、わたしはきっとこれからも友達なのだろう。

空間をぶっ壊せ

 

京都の老舗の喫茶店に行ってきた。

 

用があって京都には来ていたのだけれど、折角の京都なんだから楽しまないと勿体ないだろと思い、いくつか観光地に行ったりなんかもした。伏見稲荷の千本鳥居は「千本以上あんなこれ」と思ったしタクシーの運ちゃんにも「千本以上あるよ」って言われた。

 

京都っぽさを味わったり味わなかったりしながら、数日を過ごしその喫茶店にも興味本位で訪れた。

「レトロ喫茶。クラシカルな雰囲気で安らぎのひとときを」

みたいな文言がるるぶには乗っており、期待に胸を踊らせる私。

 

 

~カランコロンカランコロン~

 

店に入ると、シックな赤を基調としたテーブルやイスが並んでいて、一つ一つの物がその空間を演出していて、レトロさを実感した。さっきまでビルが立ち並ぶ現代にいたのに、なんだかタイムスリップしたみたいだった。

 

「お二階へどうぞ」

 

その日は世間はクリスマス。年配の昔からの常連客らしき人もいれば、若くて写真を沢山撮る女性2人組なんかもいて、店は賑わっていた。

 

2階へとあがった、その時だった。

 

「ドドドドドドドドド」

 

勢いよく階段を駆け上がってくる音。

 

「イラッシャイアセッッッッッ」

 

店員のモノマネをするラーメン屋のマスコットキャラクターのインコみたいな声がすると思ったら喫茶店の女性店員だった。

 

ものすごい勢いで現れた彼女は、席へ案内してくれると、またものすごい勢いで2階の厨房に行き、ガチャガチャ言わせながらコップを用意している。

 

「コチラドウゾッ!!!(水置きながら)ご注文はおきまりでしょうか!?!!?」

 

勢いと圧がとにかくすごい。

注文を伝えると威勢よく返事してドタバタとまた彼女は駆けていく。

 

さっきまで、昭和初期のゆっくりした時間にいると思ってたのに、急に慌ただしいスピーディな現代社会に蹴落とされた。世間はクリスマスなんだ。外に出たらそれはもう街に人にと盛り上がっている。安らぎの空間を求めにここに来たんじゃなかったのか。インコの姉ちゃんは何にそんなに焦らされてるのか。

 

 

「イラッシャイアセッッッッッ!!!!!!」

 

インコの姉ちゃんの声が響く度に、店内の時空は歪む。

 

静けさと安らぎを、騒々しさというブラックホールに吸い込んでいく。

 

 

~カランコロンカランコロン~

 

 

紅茶飲んですぐ店を出た。

 

 

理由は、インコ姉ちゃんは、老舗料理店で働いてた時に「イラッシャイアセッッッッッ!」って客を迎えたら、「1回ラーメン屋のノリ忘れてくれる?」って裏で店長にメチャクチャ怒られてた自分まんまだったから

この世で一番興奮する匂い

体育館倉庫の匂い~~~~~~!!!!!!!





はい。今日のブログ終了。



ここからは全てハイパー余談タイムです。









ookichi.hatenablog.com


こちらは、オモコロライターのおおきちさんのブログ。おおきちナイトニッポン。
今年一番○○だったものというテーマでおおきちさんが今年見た一番興奮するAVや、面白いテキストなどなどを紹介していた。
そして、「更新を楽しみにしているブログ」に話が移った時・・・

ああ~~~~!私もあらいはまさんのブログ本当に好き好き!
泥餅さんも本当最高!女子高生って言ってんのに文才がすごいのもう!
とかなんとか考えてた矢先。





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はて?




そばめし・・・ファイブ・・・・?














sobameshi5.hatenablog.com






それ、

俺っちのブログじゃん!!!!!
なになになに~~~~~~!!!!!!!







というわけで今日はただの嬉ションだだもれの日記です。ブログのタイトルもリハビリ人生からおおきちガールのこびこびブログに変えます。ウッス!それは嘘です!やっぱ嘘って続かないよね~~!みんな!正直に生きていこうネ!

もうすぐこのブログ始めて一年が経つんですね。本当に最初はおそらく読者一桁(私に脅されて読まされている気の優しい身内のみ)の感じでやってたんですが、ぼちぼち読者数も増えてこれからも更新がんばろっかなと思ってたら、です。

いや、今までも嬉しいことはあったんですけども、まさかおおきちさんがブログで紹介してくれるとは思わなかったのです。なぜこんなに喜んでいるのか。おおきちさんのことめっちゃ好きだからです。


褒められると嬉しいかつテンアゲ。あと面白いものを見てもすぐに本人に言わず、ブログだったら閉鎖後、バンドだったら解散後に「アレ好きでした!」と伝えて当人が「当時言ってよ!」みたいな事が多々ある、様に思う。好きな人には積極的に好きですよアピールをすることにしてるし、していただきたい。で、これ言ったってことは分かるっしょ?俺も褒められたいのよ。モチベーション上げさせてよ。長文の褒め待ってるよ!シュッ(バラを投げる)
おおきちナイトニッポン「2017年最も○○だったものアワード」より


シュッ!(バラを受け取る)

というわけで前置きが長くなりましたが、バラを投げられたので今日は宣言した通りおおきちさんへのこびこびブログです。普段こんなテイストで書いてないので読者減るかもしれませんが減ったら減った時です。ええ。ぜひ見逃してください。





おおきちこびこびブログ
~おおきちさんの2017年について~




私、オモコロというサイトが好きで、その中でも最高ラジオというラジオが大好きなんですけど、最高ラジオと切って切り離せないのが、このおおきちさんなのです。

saikoradio.hatenablog.com

おおきちさんがしていた大仲良しラジオという伝説のラジオについては、この記事をみれば大方理解できると思います。
簡潔に話すと新人ライターだったみくのしんさんとおおきちさんが、あまりに仲が悪かったため、「仲の悪い二人がするラジオ」という体で始めたのですが、仲が良くなるどころかおおきちさんがみくのしんさんにパワハラを始めて、関係がどんどん最悪になっていった結果、終わりを迎えました。

その後おおきちみくのしん抜きで「大仲良しラジオは誰が一番悪かったのか」という話し合いラジオをやった際、
「リスナーを一番不快にさせてるのはおおきち」
「おおきちが結局一番つまらない」
など、おおきちさんが落ちていく雰囲気に。


そして

gannbare.hateblo.jp

大仲良しラジオの相方のみくのしんさんは、かまどさんと個人ブログで「かまってみくのしん」というラジオを始めることに。
これがねえ・・・まあ~~~~~~面白い!!!!一回目からメチャクチャ面白い!!!二人のトークもさることながら、頭のおかしいリスナーもいじってあげることで、誰もとりこぼすことなくかまってあげる、本当に温かくて面白いラジオなんです。オモコロに行ってからも毎週聞いてるし、ドッキリの時には一週間泣きながら過ごしてたくらいガチはまりしています。


・・・なんですが、





おおきちさんは!?!?!?
おおきちさんの活躍の場は!!!


かまみくが始まった当初はずっとそんな気持ちでいっぱいでした。

確かにおおきちさんは、嫌な上司みたく相手のミスをこんこんと追求し、自分の知識についてこない者にはあきれ返って見放す態度をとるような、サブカルパワハラ兄ちゃん的な一面もあるように感じますが、私はそんなおおきちさんも含めて大好きなのです。



omocoro.jp



大仲良しラジオが始まるきっかけとなったラジオでは、嬉しくて「俺なんてやつがラジオやれるなんて思ってなくて」って泣き出したり、やめないでメールが集まらなかったら終わるとなった時、結局メールが集まって泥酔して二人で泣きながらアツいことを語ったり、





なにが言いたいっておおきちさん・・・

人間味がすごいんですよ・・・


100で嫌な態度をとってきたりすることもあるけど、それだけ何かに熱を持ってるからこそ、おおきちさんは自分の持っている芯を誰かによって折られることを一番嫌がってるんじゃないかと思います。自己分析を繰り返し自分がどういう人間かを分かっているからこそ、全力で目の前のものに立ち向かい、時にはシュンとしたり泣いちゃうくらい喜んだりするのです。


私はそんなおおきちさんが嫌いになれなくて、応援したくて、この一年間気づけばおおきちさんを応援してしまっていました。


以下おおきちさんの今年の様子です。



おおきちナイトニッポン!

ookichi.hatenablog.com

おおきちさんは、大仲良しラジオの更新日である火曜日に毎週毎週ブログを更新しています。
私は今でもおおきちナイトニッポンが更新されるたび、「大仲良しラジオ~~~~~~~~~~~!!!!!!」と思っています。たぶんご本人は思われたくはないと思いますが。



ookichi.hatenablog.com

↑私が一番好きなおおきちナイトニッポンです。



おおきちさん今年はたくさん記事も書かれてました。(オモコロのみの紹介)

omocoro.jp

おおきちさんならではの嗅覚で、面白いものを掘り出して形にしていく記事が好きです。

omocoro.jp

これは、zukkiniさんが元々やられてて、そのシリーズの大ファンでもあったのですが、おおきちさんの朝ベロも最高でした。


そしてオモコロのテキストコンテンツの文字そば

omocoro.jp

1000文字で朝にそばのように軽く読めるテキストコンテンツ。おおきちさんはよく「朝にふさわしくないだろ!!」みたいな濃度のものを出してくるのですが、そっちもおおきち臭がすごくて大好きです。今日の更新の文字そばはマジで読みやすいので、人にオススメしやすい




かまみくが始まった当初、私は思いました。

「もっとおおきちさんの活躍を見せてくれ」と



でも今は思います。

















おおきち濃度高~~~~~~~~~!!!!!!!!





昨日とか
火曜深夜→おおきちナイトニッポン更新
火曜昼→オモコロ特集(おおきち)
水曜→文字そば(おおきち)
だったんですよ。


いや、活躍してほしいとは言ったけど、こんなに過剰摂取すると思ってないって!!!濃いから!!!おおきち濃度濃いから!!!!!

ラジオが終わって、みくのしんさんより見る機会減るかな?と思ってたけど、逆に記事の量が増え続ける一方。文字そばでおおきちさんを見る頻度も高いです。
濃度濃いよ!

いや、これはインスタもtwitterも全部フォローして自分からおおきちさんを摂取していってることに明らかに原因があるんでそれはすいません。
濃いとか言ってるけどそれ自分のせいだわ。あきらかにもう濃いみそラーメンに、誰からも強制されてないのに、おおきちスパイスかけ続けてる自分のせいだわ。
もうおおきちさんの濃さを求めてる自分がいるんですわ。大仲良しラジオが終わってからずっと。もう中毒だわ、誰か助けてくれ。


2018年、これからもおおきちさんの活躍、期待しております。
大仲良しラジオは終わったけど、私の中ではずっと続いてます。





















ほらよ!!!おおきちぃ!!!!!!



バラ投げてきたから長文で投げ返してやったよ!!!!!
これで満足か!!!!!!!!

余談終わり!!!!!!!!!!!!!





















いやホント、ブログ紹介してくれてありがとうございました。

皆さま来年もリハビリ人生をよろしくお願いします。

セクハラ男がローションで痛い目に合う話

今回のブログは、前回の記事に出てきたバイトのT先輩の話である。

 

sobameshi5.hatenablog.com


大学生になったばかりで垢抜けないバイト初日の女の子の目の前で、よりによってヘリコプターAVなどというAVの中でもマニアックすぎるものを見せてきたT先輩。

T先輩は職場の先輩としてはとても頼り甲斐のある人だった。仕事が丁寧かつ早いし、教え方もとても上手い。

T先輩は仕事の面では本当に尊敬できる先輩だった。
そう、“仕事の面”では・・・。


T先輩はマジのセクハラクソ野郎だった。
セクハラの内容を克明に記すと、わたしのファンクラブの人たちが顔真っ赤にしてT先輩を特定し、奇襲をかます可能性もあるので、詳しくは書かないが、いくつかあげる。

 

・バイトで暇な時間に、男性経験がない私に対して、仕事用のメモを駆使してバックの体位の構図を説明してくれる

説明すな。

 

・メチャクチャ重いものを運んでる時に、後ろから脇をコチョコチョしてくる

1回全部落として全部先輩のせいにした。


・ブラジャーを外したことがない童貞のバイトD(私と同い年)に、「しょうがない!こいつで練習だ!」と言って、わたしのブラジャーのホックを(服の上から)無理やり外させる

私に人権はないのか。

 

 

と、まあこんな感じである。

マジにする人がいるかもしれないから言っとくけど、まあT先輩とはそれなりに仲が良かったので、向こうもじゃれ合いの一つとしてやってた節もあろうと思う。とはいえ、じゃれあいとはいえ、やってはいけない一線を踏み越えてくる瞬間がちょいちょいあるのは事実だった。

別にブチギレてバイト辞めたりするくらい、気に病むことはなかったけど、やられてばっかりで何もやり返せないのも癪だし、なんかいつか痛い目見ればいいのになと思っていた。

 

 


そして事は起こったーーーー。
正確に言うと、私の見ていないところで、起こったのである。

 


その日T先輩はなんだか元気がなく、バイトが終わると早々に帰って行ってしまった。

いつもならふざけてくる所なのに、どうしたんだろうと思って、社会人バイトのOさんに「T先輩どうしたんですかね?」と聞いた。
OさんはヘリコプターAVの時に一緒にいたもう一人の人で、優しそうな見た目と性格も優しいが、普段働いてる職場の人とガンガンに不倫して、日々職場の駐車場で野外セックスに勤しんでるという逸話もある人である。

そんなOさんは、瞳の奥にためらいを残しつつ、前日にあった事件を話してくれたのだった。

 

 

 

メンバーはT先輩、Oさん、そして私のブラホック外してきた童貞のD。
その日はDのために、新しくできた風俗店に2人が連れていくことになっていた。
店名は「ぬるぬるソープランド(仮名)。
女の子と一緒にぬるぬるワチャワチャすることができる店であることが、なんとなく分かる。

Dのためとはいえ、自分たちも楽しむ満々で来ていた女好きのT先輩と野外セックス大好きOさん。意気揚々と店に入った。

すると入ってすぐ、


「貴重品や、カバンなど、全部預けてください」


と言われた。

盗撮防止だとか、そういった意味合いなのだろうかと、言われた通りに預ける。

 

 


「はい、それでは脱いでこれに着替えてあちらに行ってくださいね〜」

 

 


3人は驚いた。
手渡されたのはブリーフ1枚だった。


店員から何も説明はない。
男3人、言われるがままにブリーフ1枚でその場に立ちすくむ。

入ってきて数分、いまだ女の子の姿は確認出来ない。確認できるのは、ブリーフ姿の仕事仲間のみ。
まだ何も始まってもないのにすでに地獄が見え隠れしている。

 


そして、なぜ個別に案内されないのか?
一体今から何が始まると言うのか。


不安を抱えながら、言われた通りに扉を開けた。

 

 

 

「いらっしゃいませ〜〜〜〜!」

 

 


そこには水着姿の女の子。

そして

ライトに照らされてギラギラに光ってるリングがあった。

 

なんで?

 

数人の女の子とローション、そしてブリーフ姿の自分たちを前に、脳内で「乱交パーティ」という文字面が浮かび上がる中、女の子のひとりが高らかに始まりの合図をかける。

 

 


「それではまず一回戦です!」

 


一回戦?

 

 

頭に「スワッピング大乱交」という文字面が残る中、言われるがままにとりあえずDがあげられる。
すると、水着姿の女の子もリング上にあがる。
すると、ゴングが鳴り響いた。

 

それが闘いの合図だった。

 


「うわぁぁっつつつつつ!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

次に響いたのはDの叫び声だった。


リング周りの女の子たちはリングにむかって熱々のローションをぶっかけていた。

Dは初めてのローションに悶絶を食らってしまっている。


もはや何の理解も追いつかない状況。
これはプレイでもなんでもない。
ぬるぬるランドでは、今、闘いが行われているのである。

 

熱湯ローションを避けながらジリジリと攻めよってくる女の子、Dはやられなきゃやられる!とローションでツルツルすべりながら近づく。

 

しかし、Dはそのままローションに滑り、
転倒して尻もちをつき、リングが鳴った。

 

リングから降りてきたDは蒼白の表情で俺女の子に触ってません・・・!」と一言。
目の前にぬるぬるの女の子がいたのに触れなかったという事実が、Dの童貞史に刻まれた。

 

 

 

二回戦はT先輩と三回戦はOさんと続いた。
2人はDの無念を晴らすべく、なんとかして女の子に触ろうという一心でリングに上がった。

2人のエロに対する執念は生半可なものではなく、熱々のローションに動じることなく女の子に向かって突き進み、逃げた女の子が先に足を滑らせ、ルール上の勝ちを手に入れた。

 

自分たちの予期せぬ形で始まった闘いの、勝利を手に入れ、すこしの喜びを感じるや否や、女の子の元気な声が部屋に響き渡った。

 

 


「最終決戦〜〜〜〜〜〜〜!!!」

 

 


最終決戦という言葉だった。闘いの幕はまだ閉じてはいない。

「ついに乱交祭りが始まるのか?」「今度は何が何でも女の子をめちゃくちゃしてやるぞ」と期待する中、2人はリングにあげられた。

 

 

 

 

リング上には

 

ブリーフの男と

 

ブリーフの男。

 

 

 

ぬるぬるランドはついに地獄と化したのである。

 

女の子たちは熱々のローションをかけ続ける。


もうもはや笑いをこらえ切れてなくてニヤニヤしている。
これは天女たちの遊びである。ブリーフで纏った男たちは天女たちの愉快な道楽の的となっているのである。

 


「Oさん!」

 

 

しかし、T先輩はそんな中覚悟を決めた。
Oさんをしっかりと見据え、この勝負に勝つという意思を瞳の中で燃やしている。

そこにはスケベとは関係なく、勝負に立ち向かう男としての決意があった。

 

Oさんはそれを受け止め、T先輩に向かっていった。

掴み合おうとする両者!
緊迫の瞬間!

 

 


そこで、

T先輩は足をすべらせた。


Oさんはその時の様子が
スローモーションのようであったと語る。

 


足を滑らせ、ちょうどリングの後ろ支えがない部分にむかって倒れていくT先輩。


T先輩はそれはそれはきれいなM字開脚をしながら


ゆっくりと


ゆっくりと


落ちていった。

 

 

 


「ありがとうございましたー」

お湯で軽くローションを落とされたあと
店から出る時渡されたのは、タオル2枚のみだった。
3人は身体にローションが残っているのを感じながら、夜の街を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやなんじゃその話!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 


私はOさんに向かって絶叫していた。

Oさんはただただ、目で真実を語っていた。

 

 

 

嘘みたいなAVもあるし、嘘みたいな風俗店もこの世にはある。
T先輩のことを思い出すと同時にそんな嘘みたいな二つのことを思い出す。

 

T先輩のセクハラ癖は、最後まで治らなかったけど、T先輩がブリーフ姿のM字開脚でリングから落ちていくのを想像したら、なんとなく全部許せた。

 

 

 

ちなみにDは後日、バイトのヤリマンの先輩に飲み会でおっぱいを触らせてもらえて、本当に嬉しそうな顔をしていた。

あの日触れなかった感触は、彼の童貞史に刻まれていったことだと思う。